脳のしくみとこころ

脳で思考が生まれるしくみ

感情・思考を生み出すのは脳

脳で思考が生まれるしくみ

楽しい・悲しいといった感情や物事を考える思考は頭の中、つまり、脳で生み出されています。では、脳は何でできているでしょうか?

答えは「神経細胞」です。

脳は神経細胞の集合体で、その数は500億~1000億個以上と言われています。

それでは、神経細胞の集まりの中で感情・思考はどのように生み出されているのでしょう。ここでは、そんなお話をしたいと思います。

外部情報のリレーの先に感情・思考がある

脳は神経細胞の集合体ということを説明しましたが、集合体の中ではある一つの神経細胞がキャッチした外部情報をリレーのように次の神経細胞へ、そしてまた次の神経細胞へと伝えています。

神経細胞から次の神経細胞へと情報を伝えるバトンの役割をするのが“神経伝達物質”です。

神経細胞内部では情報が電気信号となって細胞の末端まで到達しますが、電気信号のままでは次の神経細胞に情報を伝えることはできません。

そこで、電気信号は神経伝達物質が収納されている袋にはたらきかけ神経伝達物質を放出させます。

すると、次の神経細胞では放出された神経伝達物質をキャッチし、その情報を再び電気信号に変換して次の神経細胞へとリレーをつなぎます。

つまり外部情報は、電気信号と神経伝達物質に変換されることを繰り返しながら伝えられていきます。

また、キャッチした外部情報のすべてが次の神経細胞に伝えられるわけではありません。情報量が一定量未満の場合には、その情報は消えてしまいます。

このように脳内の500億~1000億個以上ある神経細胞では、外部情報を取捨選択しながら情報の取り込みと伝達を繰り返す『外部情報のリレー』が無数に起きているのです。

そして、その果てしないリレーの結果として感情・思考が生み出されているのです。

こころの病気と神経伝達物質

精神状態と神経伝達物質の関係

こころの病気と神経伝達物質

さて、神経細胞から次の神経細胞へ情報を伝達するバトンとして“神経伝達物質”というものをご紹介しました。

神経伝達物質は情報を伝達する大切な役割を担っています。

神経伝達物質の働きがきちんと行われているからこそリレーが続き、その結果として感情・思考は正常に作動して精神状態が正常な状態に保たれます。

逆に言えば、神経伝達物質の働きがなんらかの原因で乱れてしまうと精神状態を正常に保てなくなることを意味しています。

精神状態が正常に保たれなくなった結果として、うつ症状や過剰な不安・興奮が現れてしまうのです。

こころの病気に関係する神経伝達物質

神経伝達物質は量が不足しても過剰であっても“正常でない”状態になります。神経伝達物質にはたくさんの種類がありますが、こころの病気に関係する代表的なものを3つご紹介します。

① ノルアドレナリン

危険を感じると放出され、不安・恐怖を感じさせる神経伝達物質です。

不足すると無気力になり意欲が低下します。

② ドーパミン

多くの働きを持つ神経伝達物質で、運動・快楽気分・新しい物事へ挑戦する動機づけなどに関与しています。

不足すると、運動機能の低下(パーキンソン病様症状)・楽しくない気分になります。

過剰になると、幻覚症状が現れます。

③ セロトニン

精神を安定させたり、ノルアドレナリンとドーパミンの分泌量を調整する神経伝達物質です。

不足すると抑うつ気分・不安が強くなり、こころ・食欲・睡眠に関する障害があらわれやすくなります。

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