TMS治療

TMS治療のイメージイラスト

武蔵小杉こころみクリニックでは、併設しているTMS治療専門医療機関である東京横浜TMSクリニック こすぎ神奈川院と連携してTMS治療を行っています。

精神科医が診察し、TMS治療が適切であるかの判断をさせていただきます。

東京や神奈川などのお近くの方からのご相談だけでなく、沖縄や北海道など遠方の方からのご相談もいただきます。

遠方からの治療を検討の場合は、事前電話相談も可能ですので、東京横浜TMSクリニックにご連絡ください。

TMS治療とは?

TMS治療とは、経頭蓋磁気刺激療法と呼ばれる治療法で、磁気刺激を繰り返し行うことで脳にピンポイントで電気刺激を行う治療法になります。

刺激頻度を調整することで、神経の働きの調整(促進・抑制)ができるため、ニューロモデュレーション治療(神経調節治療)とも呼ばれています。

TMS治療は、薬物療法および心理療法と並ぶ新たな治療選択肢として注目されおり、日本でも2019年6月に保険適応も認められた治療法になります。

TMS治療の適応疾患

TMS治療の適応疾患

日本では、治療抵抗性うつ病に対してのみ保険適応が認められています。しかしながらアメリカでは、

  • うつ病
  • 強迫性障害

以上の2つの疾患に対して、正式に適応が認められています。

それ以外にも、依存症や不安障害などにも有効性が報告されており、治療法の研究がすすめられています。

TMS治療の適応疾患

TMS治療の効果

うつ病とTMS
うつ病とTMS

うつ病に対しては多くの症例が集まっており、治療効果もわかってきています。

およそ3~5割の寛解、6~7割の治療反応が認められることが確認されています。

うつ病とTMS治療
強迫性障害とTMS

強迫性障害に対しては、アメリカでも2018年に適応が認められたばかりになります。

もともと難治性の強迫性障害では、治療目標が重症度の3割改善になります。

およそ3~4割が目標達成が認められ、治療後1週間経過する中で半数ほどが改善が認められています。

特殊なコイルでdeepTMS治療で、専門性が求められるTMS治療となります。

強迫性障害とTMS治療

TMS治療の副作用

TMS治療の副作用

TMS治療のメリットのひとつが、副作用の少なさと安全性の高さになります。

副作用として良く認められるのが、

  • 頭皮痛
  • 顔のけいれん

になります。

まれですが重篤な副作用として、けいれん発作がありますが、その確率は極めて低いといわれています。

安全性ガイドラインに従った刺激数で実施することで、けいれん発作はさらに抑えられます。

TMS治療の副作用と安全性
TMS治療を控えるべきケース
TMS治療を控えるべきケース

このような治療法のため、

  • 頭頚部の金属
  • けいれんリスク

上記のような場合は、TMS治療は慎重に検討する必要があります。

妊娠中の場合もリスクは少ないものの、けいれんが否定できない以上はTMS治療を行うべきではないとされ、適正使用ガイドラインでは推奨されていません。

メリットとデメリット

メリットとデメリット
メリット

TMS治療のメリットとして、大きく4つが挙げられます。

  • お薬と異なるメカニズム
  • 副作用が少なく安全性高い
  • 効果が早く治療期間を短縮できる
  • 再発の少なさ
デメリット

その一方でデメリットとして、

  • 治療費が高い
  • こまめな通院が必要(最低週2回)
  • 医療機関によって倫理的な差が大きい

このような点が挙げられます。

薬に頼らない磁気刺激治療を

薬に頼らない磁気刺激治療を

うつ病の新しい治療法として2019年6月に保険適応にもなったrTMS療法。日本ではその要件が非常に厳しく、以下のような理由から普及には至らない現状があります。

  • 入院施設を要している必要があること
  • 特定の医療機器(ニューロスター)のみであること
  • 治療プロトコールが決められており、長時間であること

このため当院では、併設している東京横浜TMSクリニックにおいて、

  • TMS治療の技術・知識の追求
  • 通院しやすい治療費
  • 安心していただける環境づくり

この3つを大切にして、安心していただけるrTMS治療を必要な患者さんに届けられるよう心がけています。

あくまでTMS治療は選択肢の一つにすぎませんので、TMS治療よりもほかの治療法の方が適切な場合もあります。

臨床経験が豊富な精神科医がお話を伺い、あなたにとってのTMS治療の役割をご説明させていただきますので、どうぞご安心ください。

TMS治療の技術・知識の追求

TMS治療の技術・知識の追求

診察を精神科医が行わせていただき、治療方針を決定させていただきます。

実際のTMS治療は、臨床工学技士と臨床検査技師、看護師のチームで担当させていただきます。

学術面や技術面では、TMS治療の第一人者である慶応大学の野田先生に定期的に指導いただき、また院内スタッフで新しい論文をおってアップデートしています。

MADRSやHAM-Dといった治験で用いられるような心理評価を行い、TMS治療の効果を院内でもデータベースとして蓄積し、当院独自のノウハウを蓄積しています。

このように症例を集め、大学病院と研究協力を行っています。

通院しやすい治療費

通院しやすい治療費

心の病気で苦しんでいる方は、経済的にも余裕がないことが多いです。

その一方でTMS治療は、安心できる治療機器は非常に高価で、また音も大きいために防音施設も必要になります。

医療機器を専用で扱える臨床工学技士などの人材も必要となるため、どうしてもお金がかかってしまいます。

私たちはできるだけ患者様が通院しやすいよう、できる限り価格を抑えました。

それは当院がビジネスを主目的にせず、専門的にTMS治療を実践できる場をつくることで、向学心のある優秀な医療者に集まっていただくことを最大の目的としているために実現しています。

当院のTMS治療費

当院では、安心してTMS治療を受けていただけるように、リーズナブルな価格で提供しています。

  • 追加費用なしで、TMS治療を初回お試しが可能です。
  • 回数券制での割引と、7割返金規定があります。
  • 維持療法が必要な方には、31回目以降の割引料金が適応となります。
  • 平日週5回治療可能な方は、1回3,300円(税込)で治療提供しています。

1回4,950円を基本料金とし、TMS治療機器の使用時間に応じて金額設定をしています。

TMS治療費(東京横浜TMSクリニック)

安心していただける環境づくり

TMS治療は、頻回に通院治療が必要となります。このため、安心して通院いただける環境づくりはとても大切です。

当院ではITサービスを最大限に活用し、WEB問診やネット予約を導入し、電子カルテを基幹システムとして自動受付、自動精算機、待合表示などがシームレスに連携するようになっています。

なるべく診察や治療以外でお待たせしないよう心掛けています。

また番号でお呼びしますので、プライバシーにも配慮しています。

もちろん内科運営の知見を活かして、感染対策も念入りに行っています。

東京横浜TMSクリニック

東京横浜TMSクリニックは、武蔵小杉こころみクリニックと同じビルの7階となります。

こちらは自由診療専門のクリニックとなっており、武蔵小杉こころみクリニックにてTMS治療が適切と判断された方に限りまして、rTMS治療を行わせていただきます。

当院は東京や横浜といった周囲の医療機関様からも、患者様をご紹介いただいております。

「治療選択肢としてのTMS治療」を大切にし、専門家からも魅力を感じていただけるTMS治療を目指しています。

東京横浜TMSクリニックのホームページ TMS治療の情報ページ